ジュエリーの基礎知識
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◆ジュエリーとアクセサリーの違いは?
ジュエリーは宝石のことです。本物と言われるものです。素材が、K18(ゴールド)や、PT850、PT900、PT950(プラチナ)、天然石やダイヤモンドなど。
基本的に、地金の価値、石の価値として売ることができます。
アクセサリーは付属品のことです。ファッションジュエリーと言われるものもアクセサリーに入ります。素材もシルバー、布、プラスチック、樹脂、スワロフスキー、キュービックジルコニアなどの摸造石、真鍮(しんちゅう)など多岐にわたります。ブランド以外は、再販することはできません。
◆ジュエリーの素材について
K18イエローゴールド (K18・K18YG)
K18ホワイトゴールド (K18WG)
K18ピンクゴールド (K18PG)
プラチナ (PT850、PT900、PT950、PT1000)が主です。
■K18・K18WG・K18PGとは
「K18」や「K24」は金の品位を表します。
日本では、金の純度を24分率で表し、例えば、「K24」は24分の24で純金、「K18」は24分の18で75%が純金、残りの25%には、一般的には銀や銅を加えた「合金」であることを意味します。
金も、純金のままでは柔らかく、ジュエリーとして使った場合すぐに変形・破損してしまうことから、他に様々な金属を混ぜ、合金として硬くして使われるのが一般的です。そして、混ぜる金属やその配分によって違った色のK18ができます。「YG(イエローゴールド)」「WG(ホワイトゴールド)」「PG(ピンクゴールド)」と色を表します。また、何を配合するかについては明確な規定がない為、会社やメーカーによって違います。
特に海外ブランドの場合、安いニッケルを含んだ金製品を販売している所も稀にありますので、ニッケルにアレルギーのある方は、安い金製品や輸入品を買うのは注意が必要です。
・WG(ホワイトゴールド):
白色を作る為に、パラジウムを配合していますが、それでも完全な白にはならない為、上から「ロジウムコーティング」を施してシルバー色にしています。見た目上はPT(プラチナ)とほとんど変わりません。使用しているうちに、ぶつけたり傷ついたりし、だんだん表面のロジウムが剥がれてしまいます。そして、若干黄色味を帯びた地金の色が表面に現れた状態になってしまいます。この状態は変色した訳ではなく、コーティングが剥がれて真っ白でないK18が露出しただけです。これを元通りにするには、再度ロジウムコーティングをすれば新品同様になります。
・PG(ピンクゴールド):
ピンク色を作る為に、銅を多めに使用し赤味を強め、パラジウム等の金属で薄めて作られます。サイズ直しの際、ヒビが入ったり、割れたり、ロー目(切った所)が目立ったりしますので注意が必要です。
・「K18」と「18K」の違い:
K18のようにKが前に来る刻印は、日本国内で製造された製品に使われることが多く、18KのようにKが後ろに来る刻印は、日本以外のアジア各国などで製造された製品に使われることが多いようです。これらのKが後ろに来る刻印は、通称「あとK」と呼ばれ、品質検査では18Kの刻印でも、金の含有量が75%以下のものが多いので注意が必要です。
「18K 750」の刻印のある商品については問題ありません。
■プラチナ (PT850、PT900、PT950、PT1000)とは
「PT850」や「PT900」はプラチナの品位を表します。
プラチナの純度は1000分率で表します。
例えば、「PT1000」は純プラチナであることを表します。「PT900」は1000分の900となり、90%がプラチナ。
一般的には、残りの10%にパラジウムやルテニウムあるいは銅などを加えた「合金」であることを意味します。
プラチナ商品、と言えるのは、「PT800」以上のことです。「PT585」や「PT100」は、プラチナ含有商品であり、プラチナのジュエリーではありませんので、注意が必要です。
またプラチナを「白金」とも言います。「ホワイトゴールド」のことではありません。
◆鑑定書(グレーディングレポート)とは?
ダイヤモンドにだけ発行されているダイヤモンドのグレーディングレポートのことです。
鑑定書には4C(Carat(重量)・Color(色)・Clarity(透明度)・Cut(研磨))の4項目について、複数の鑑定士の鑑定を受けた結果が表記されています。ダイヤモンドの良し悪しを判断する指標にされている4Cについて基準に沿って評価し、グレードや形状などの特徴を明確化したもので鑑定書(グレーディングレポート)は価格を鑑定したものではありません。ダイヤモンドの良し悪しを判断する指標にされている4Cを明確化しただけのものです。鑑定書が付いているからといって、そのダイヤモンドが高いものであるということにはなりませんのでご注意ください。
◆ダイヤモンドの4Cについて
4CとはCarat(カラット)、Color(カラー)、Clarity(クラリティ)、Cut(カット)の頭文字である
4つの”C”からなるダイヤモンドの価値を評価する用語です。
◆ Carat(カラット)
「カラット」とはダイヤモンドの「重量」を表す単位です。サイズではないので同じカラットでも直径が違うことがあります。カラットによって価格が大きく変動しますので4Cの中でも特に重要です。
・ダイヤモンドのカラット(重量)と直径(実寸)の目安
◆ Color (カラー)
「カラー」ダイヤモンドの色味を表します。
色味は基準石となる「マスターストーン」を用いて評価され、無色透明であるほどDカラーに近づきます。
また、無色透明以外にもブラウン、ピンク、ブルー、ブラック等の特殊な色のダイヤモンドもあります。
・カラー評価スケール
◆ Clarity (クラリティ)
ダイヤモンドに含まれる内包物の割合や表面の傷等の評価を表します。天然のダイヤモンドには微細な内包物や傷が存在する為、鑑定機関ではダイヤモンドを10倍率のルーペ/顕微鏡で査定し評価をつけます。
・クラリティスケール
◆ Cut (カット)
ダイヤモンドを輝かせる上で最も大切な要素です。カットが優れているほど、強く美しい輝きを放ちます。
カット評価の対象となるのは、ウランドブリリアントカット(58面体)のダイヤモンドと決まっています。
・カット評価スケール
カット評価は、Excellent~Poorの5段階でランク付けされることになっています。
Excellent (エクセレント) |
Very Good
(ベリーグッド) |
Good
(グッド) |
Fair
(フェア) |
Poor
(プア) |
3Excellent H&C
(トリプルエクセレント
ハート&キューピット) |
3Excellent
(トリプルエクセレント) |
Excellent H&G
(トリプルエクセレント
ハート&キューピット) |
最上級品 (光学的に理想) |
理想的 |
良好 |
やや劣る |
劣る |
・3Excellent (トリプルエクセレント)とは?
カット・対象性・研磨の状態のそれぞれがExcellentの評価を受けたダイヤモンドです。
Cut Grade=カット総合評価 ⇒ Excellent
Finish/Polish=(仕上げ項目)/研磨状態 ⇒ Excellent
Finish/Symmetry=(仕上げ項目)/対象性 ⇒ Excellent
・H&C (ハートアンドキューピッド)とは?
ハート&キューピッドとはプロポーションとシンメトリーに特に優れたダイヤモンドにだけあらわれる光の陰影による模様です。
専用のスコープで覗くと上部からはキューピッドの矢が、下部からはハートの模様が現れるというとてもロマンティックな現象で、この模様が見えるダイヤモンドは入ってきた光を理想的に屈折させ、強い輝きを放ちます。
◆鑑別書について
鑑別書とは、宝石あるいは宝石につかわれる素材を、科学的検査を行った上で、その生成起源(何でできているのか)及び種類を調べた証明書のことです。
一般には、本物か偽者かを審議するために存在します。中には、本物の石だけれども、石に処理が施されているものもあり、それについても記載されます。
宝石を購入し、鑑別書が付いているから良い物だということではありませんので、間違わないようにして下さい。
鑑別書には、品質を意味する表現、宝石の価格、産地は記載しないことになっています。
店頭では多数の新品の宝石や新品同様のノンブランドジュエリーを販売しています。
プレゼント用や自分自身へ貴金属宝石店をお探しの方は一度、お気軽にご来店ください。
GIA、GG(米国宝石学会)資格保有者である店長、スタッフがお探しの宝石のお手伝いをさせていただきます。
※GG (Graduate Gemologist)について
包括的な宝石学のスペシャリストとしての訓練を受け、宝石の知識、ビジネスのノウハウ、グレーディング・鑑別技術、そして倫理を兼ね備えて修得した方に与えられる称号で、宝石鑑定士のことです。国内の枠にとらわれず、世界的に共通の価値観を持つプロフェッショナルの証です。当店の販売する宝石は全品、安心してお求めいただけます。 |
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