第2回 日常の使用法 |
今回は時計の日常の使用方法について説明します。 手巻きの場合、1日に1回、巻く時間帯は1日のうち自分のやり易い時間でかまいませんが、常に同じ時間に巻き上げるのが、ゼンマイに最も優しい巻き上げ方です。 一般的には、朝1番におこなうのが良いでしょう。また、巻く回数はフルに巻き上げるのが基本です。通常フルに巻き上げても、よほどの怪力でない限り、ゼンマイが切れる心配はありません。 ただし、ゆっくり優しく巻き上げてゆき、リューズに大きな抵抗がかかったら止めてください。 時計を外す場合は、その置き場所に注意しましょう。 磁気を発生させるものの近くに置くと、ムーブメントが磁気の影響を受けて精度が狂う場合があります。 携帯電話や、テレビ、パソコンのスピーカーの近くなどは要注意です。 また意外と盲点なのが、マグネットのついたクリップのそばやマグネット開閉金具式のバックの中など、家電製品でなくても、時計に悪影響を与えるものが意外と身近にあることに注意してください。また、スポーツをするときは基本的に時計をはずすようにしましょう。とくに機械式は衝撃に弱いため、激しい腕の動きを伴なうスポーツは厳禁です。ゴルフ、テニス、バトミントンなどを行う場合は、時計を外しておきましょう。非防水の時計は、出来るだけ水辺に持っていかない様にしましょう。手洗いの際にも水をかけない様に注意してください。 3気圧、5気圧防水は、非防水と同等と考えておいてください。 10気圧防水でも、リューズがねじ込み式になっていなければ、水に浸すのは危険です。1日時計を使い終わったあとは、毎日汗や汚れを拭き取ってやってください。 |