第14回 ロレックスのシリアルナンバー

ロレックスには、本体にリファレンスナンバーとシリアルナンバーが必ず刻印されています。
ロレックスのリファレンスナンバーとシリアルナンバーを見るには、本体よりブレスレッドを外さなければなりません。本体よりブレスレッドを外すには、バネ棒はずしという器具を使います。または、細い時計ドライバーや、バネ棒を通している部分に横穴のあいているタイプは、長めのピンで代用することもできます。多少こつのいる作業になりますので、自信の無い人は、時計屋さんなどに頼むとよいでしょう。
また、保証書が付いている場合は、その保証書に必ず、リファレンスナンバーとシリアルナンバーが記載されていますのでそれを参考にしてください。
シリアルナンバーは本体の6時側にあり、各時計1個1個固有の番号です。このシリアルにより、その時計のおおよその製造年がわかります。
現在のシリアルナンバーは数字だけ、もしくは1桁目がアルファベットを含めての7桁で表されています。(6桁以下のものは、1964年以前の製造になり、通常では我々が目にすることはありません)
シリアルナンバーが数字だけのものは1986年以前の製造になります。
1980年は、6434000より始まります。 82年は、7386000、84年は833800、86年は9290000より始まります。
シリアルの1桁目にアルファベット(最初はR)がつくものは87年からになりますが、87年でも数字だけのシリアルも存在するようです。
以後、87~88年がRにかけて、89~90年がL、90~91年がE、そして91年中にE,X,Nの3つが確認されています。 これらを並べるとR、(O)、L、E、X(オーは数字の0と間違え易いため飛ばしたと思われる)と読めるのが面白いですね。
N以後、毎年アルファベットが変えられていますが、並び方はバラバラで、94、95年などWが2年連続で使用されたりと、以後の法則はないようです。
ちなみに、92年がC、93年がS、96年がT、97年がU、となり98、99年はAを2年連続使用、2000年はPになっています。2001年のK番台より一部スポーツタイプのサファイアガラスにレーザー彫りの透かし王冠マークを6時位置に入れるようになり、2003年のF番台では全機種に透かし入りサファイアガラスが採用され、偽造防止に役立っています。
サファイアガラスに関しては、透かしの入っていない古いものでも、日本ロレックス社に交換依頼をすれば、透かし入りのものに変えてくれます。(ただし、始めからサファイアガラス使用の機種のみ、交換費用3万円くらい)
2004年もFが連続使用され、2005年よりDに変わっています。
シリアルナンバーが示すのは、あくまでロレックス社で製造された年であり、保証書に記載される、保証開始年月日(購入日)とは、年が1年程度後になる場合があります。(その間は、問屋や時計店の在庫として眠っていた)
しかし、だからといって、保証期間が短くなるとか、故障し易いとかいうことはありませんので、安心してください。